商品企画の仕事について

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製造業の企業においては、自社で作る製品を市場に出して利益を出して行くことが使命であることは誰もが知っていることです。
この使命をキチンと果たし、収益を上げるためには、市場に受け入れられる製品づくりが必要であることは言うまでもありません。
購入頂き利用してもらうことで、お客様に喜んでもらえることは、とても価値のあることです。
そのためにも、お客様に受け入れられる製品を作る努力を怠ってははならないのです。
そのために重要なポジションとなるのが、商品企画です。
商品企画の仕事は、人気のある魅力的な製品を作り上げることです。
作ると言っても、実際には設計、製造という過程においては、開発技術者から生産スタッフと多くの人が携わることになりますが、商品企画は、どのような製品であれば、販売が伸ばすことができるのかを製品開発企画から販売までトータル的にコーディネートする仕事と言っても良いいでしょう。
製品を商品として作り上げるのですが、商品の売れるポイントは3点あります。
仕様、価格、納期です。
仕様とは性能、機能を指しています。
製品を企画するに当たり、大事なことは開発コンセプトを明確にすることです。
どのような顧客層にどのような仕様の製品を出していけば、受け入れられるのか?
そのためには、マーケットリサーチを行う必要があります。
家電量販店、既存の取引先、あるいはアンケートなどによるヒアリングなどで、市場の声を聞くことが必要です。
その上で、設計技術者を交えて、製品開発の是非を議論することになります。
この段階で、もう一つ重要なことは、企画台数です。
台数が多ければ多いほど、価格を安くすることができます。
価格設定でも充分に利益を確保できる価格設定にしなければなりません。
その時に、どの程度の販売者台数が見込めるのかも、マーケットリサーチの中から導き出すことが必要になってきます。
同業他社の実績や業界団体のまとめている市場規模レポートからの予測、販売ルートからのヒアリングからのシュミレーションです。
これにより適切な台数と価格案をまとめていきます。
ここまで来ると、市場投入をすることになるのですが、可能であればサンプル品をを作り販売ルートを通じて、市場の声を聞くことを行ったり、展示会で参考出品として出しながら、直接、お客様の意見を聞くことも必要でしょう。
これで更なるブラッシュアップができれば上出来です。
最後に求められることは納期です。
折角、良い製品が出来上がっても、在庫不足だと販売期間ロスにつながってしまいます。
いわゆる機会損失です。
これを避けるためには、販売が伸びるシーズン、タイミングを図りながら、工場側との連携が必要になってきます。
また、販売店開始にあっては、広告宣伝部門の協力もらいながら、市場へのPRを並行して行っていきます。
このようなことを整えながら、製品を販売開始することになるのです。
商品企画は、新製品を作るにあたり、多くの項目を押さえていかなければなりません。
しかし、一部門で進めることは、非常に難しく他部門との連携強化を図りながら進めて行くことが重要です。
収益向上につながる製品作りの原点は、お客様の要望を適確に応えることが、基本であるということを忘れてはなりません。

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