企業の製品コストに大きく関わる購買職とは

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購買職とは、資材調達とはどう違うのか

購買職とは電気メーカーや玩具メーカーなどの製造業において、部品、資材、工具といった製品を作成する際に必要になるものを必要に応じて取引先から最適な数、料金で購入する職です。
一般的には購買ではなくバイヤーと認知されている人が多いでしょう。
その購入対象は部品だけのものに限らずサービスであったりと様々で、製品コストの役半分を占める業務となります。
そのため、少しでもコストダウンができればそれだけ会社の利益に繋がりますので企業にとって重要な部門であると言えるでしょう。

その業務は優れた取引先の選定、価格交渉、設計部門との交渉などの会社間の資材に関する円滑なやり取りが主なものになり、その他にも資材トラブル解決といった作業も購買職では必要になります。
例えば取引先での資材の価格改定や新しく部品の仕様が変わってしまうといった現状の取引先だけでは不足がある場合には他のルートでの資材確保や社内の設計部門との相談などといった作業が必要になります。

その他にも会社内部で商品の設計が変わってしまえば決めた値段での購入も難しくなり、また新たな取引先の選定が必要になるなどこの職はとにかく価格との勝負と言えるでしょう。

また、良く似た職種として資材調達があります。
こちらも製品に必要な資材を集めるといった点では同様なのですが、この場合は「調達」とあるように購入、レンタルに関わらず資材を調達するのが目的です。
一方で購買部は「購買」とあるように購入することで資材を集めますので、資材の調達方法に違いがあると言えるでしょう。

ただし、企業によっては購買が資材調達を兼任していたり、特に区別無く呼称する企業もあります。

購買におけるやりがいとは

様々な業務を行わなければいけない購買ですが、そのやりがいも様々です。
自社の製品コストを下げるため時には世界を探し目的のものが見つかった結果大幅なコストダウンに繋がった、またコスト自体は上がってしまったが新取引先では従来よりも優れた品質の商品を扱っていたため自社の商品の価値も上げることができ自社に貢献できた、といった自社に貢献することができたもの。

また、様々な取引先と取引を行っていると自分自身の知識も増えてくるでしょう。
そうなれば、業者を訪ねて目的の資材の原材料費や加工費などのデータを見、場合によっては作業工程の提案であったりといった内部からのコストダウンを狙うこともできるでしょう。
その結果新たに取引先を探すことなく現状のままコストダウンを達成できればそれは自分にとってのやりがいとなるでしょう。

購買に求められる資質とは

部品や資材を扱う購買部と言っても実際は人と人との関係です、様々な人とやり取りを行いますので、例えばメール一本で全てが終わるといった事はまずないでしょう。
そのため、サプライヤーとの納品日の確認や、社内とのやり取りなどの人とのコミュニケーション能力は必要で、またそういった全体的な管理を上手く行うためには一つのことにかかりきりでは勤まりませんのでタスク管理がきちっとできることが求められます。

また、業務では価格交渉や新規の取引先の開拓などの営業的な能力も求められます。
時には強気に、また粘り強く交渉を続ける必要もありますのでこういった話を上手く進めることができる交渉力は必要になります。

国内だけ、既存の取引先だけではコストの限界があるため、語学能力も今後は必要でしょう。
例えば海外であれば同じものを輸送コストを含めても安く仕入れることができる場合は積極的に狙うべきです。
そのためには基本的には英語、その他の言語も必要に応じて覚える場面もあるでしょう。

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