総務の仕事内容とは

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私は、製造メーカーの総務を約20年経験してきた中間管理職です。どの会社にもこの部署はあると思いますが、他部署の方から見たら実際にどのような仕事をしているか見えづらい部署でもありますので私の経験からその仕事内容についてご紹介したいと思います。
まず、大まかな分類で説明しますと、会社諸規則の制定・改廃、社員の評価関連業務(賞与・昇給)、給与計算、年末調整、マイナンバー、社会保険事務、算定基礎、労働基準監督署対応、労災対応、勤務管理、住民税、通勤交通費、退職金、確定拠出年金、社員表彰、社員の慶弔対応、個人情報管理、ISO14001対応窓口、採用業務、入退社対応、社員教育、内定者フォロー、人事異動処理、社宅・引っ越し手配、トラブル対応、社用名刺作成、社内行事の立案と実施等が主な仕事となります。どんな仕事をしているのですかと聞かれた際に逆にズバリ答える事ができないので、モノを売る・作る事以外で且つ お金(経理)・パソコン(情報システム)以外の社員に関する仕事をしていますと答えたり、総てを務める部署だと答えたりしています。このように仕事内容が多岐に渡りますので、一つの作業に集中していても、突発的なトラブルが発生したら、そちらを優先的に対応しなければなりませんので、コツコツと仕事をしたいと思われている方には、少し不向きな職種かと思われます。逆に柔軟性があって、色んな事を吸収したいと思われている方には、楽しく感じられる職種であると思います。それでは、具体的に仕事をご紹介していきたいと思いますが、総てをご紹介できませんので、比重の大きい採用業務と社員の評価業務についてをご紹介させて頂きます。まず、採用業務ですが、どのような事をきっかけに発生するのかというと社員が退職した時です。当たり前ですが、欠員となった時には必ず求人依頼が入ります。すぐに欠員補充をしたい時は、中途採用となりますし、将来的な人員構成を考えての採用であれば、新卒や第二新卒採用となります。いずれにしても求人票を掲載しなければなりませんが、無料で掲載したい場合は、ハローワークを利用しますし、有料で掲載する場合は、求人サイト・紙媒体を利用します。勿論、総てハローワークで採用ができれば、問題がないのですが、売り手市場の世の中ですので、お金を使用しないとなかなか人材確保できないのが現状です。このようにして掲載した後は、応募者の対応、会社説明会の実施、面接の設定と面接の実施、候補者が見つかれば採用通知を行ない、最終的には、入社に至れば、採用業務は終了となります。
もう一つ、社員の評価業務に関してもご紹介させて頂きます。皆さんは、勿論、仕事にやりがいや生きがいを求めて就職されると思うのですが、働く上で労働条件も重要な要素となってくると思います。それ故にこの評価業務は、総務にとって非常に重要で且つミスの許されない業務であり、公平で公正である事が強く求められる業務となっております。具体的には、賞与に関連した評価を年2回、昇給に関連した評価を年1回、グループ長と所属長の2名により評価を行ないます。そこで評価された点数に部署間の甘辛がある場合がありますので、最終的には、本部長が部署間調整を行います。こうして最終調整された点数が賞与・昇給に繋がっていきます。
具体的な仕事内容を二つご紹介させて頂きましたが、もし、総務に転職したいと思われている方がいれば、しんどいですが、是非、お薦めしたいと思います。私も長年勤務してきましたが、色んな事を幅広く吸収できますので、万が一、会社に何かがあったとしても他企業でもやれるという自負を持てます。
数字に表れにくい仕事ですが、必ずや自分を成長させる職種だと思います。

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