あらゆる分野で活躍する管理栄養士

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■管理栄養士になるには
管理栄養士になるには、栄養士の免許取得後に、管理栄養士国家試験を受験し、合格しなければなりません。栄養士になるには、栄養士養成学校を卒業しなければなりません。栄養士養成学校は、専門学校、短大、4年制大学があります。管理栄養士になるには、4年生の管理栄養士養成学校(大学・専門学校)で管理栄養士養成課程を修了し、管理栄養士国家試験を受験します。短大や2年生の専門学校を卒業した栄養士が管理栄養士国家試験を受験するためには、2~3年の実務経験を必要とします。
試験は年1回3月に実施されます。午前・午後2時間30分づつで100問づつ問題が出題されます。合格率は管理栄養士養成課程(新卒)が90%程度で、既卒が20%程度です。新卒者は学校で国家試験対策講座を受講しているため、合格率が高いです。4年生大学を卒業し受験すれば、ほとんどの学生が合格します。

■管理栄養士の就職先
管理栄養士の就職先は大きく3つに分かれます。一つ目が給食を提供する施設への就職、二つ目が一般企業への就職、三つ目がその他になります。
給食を提供する施設とは、病院、学校、保育園、高齢者施設、企業食堂などがあります。献立の立案、衛生管理、調理、配膳を行います。
一般企業の就職の場合、食品メーカーへの就職が一般的ですが、食器・厨房機器メーカーへの就職の場合もあります。
その他は、大学、大学病院、栄養コンサルタント事務所、スポーツ団体などがあげられます。大学の研究室に就職をすると、大学で講師として学生に指導をしながら、研究・論文の作成も行います。大学病院の栄養管理室に就職をすれば、大学病院の献立立案に加え、学会の論文作成も行います。栄養コンサルタント事務所に就職すれば、コメンテーターとしてテレビや雑誌に出たり、講演会を開いたりする機会もあるかもしれません。野球チームやサッカーチームの専属管理栄養士として就職をすれば、アスリートの栄養管理や体調管理を行う仕事をします。(公認公認スポーツ栄養士の資格が別に必要になります。)

■管理栄養士に向いている人・向いていない人
管理栄養士に向いている人は第一に食べることが好きな人。そして健康的な人です。体型も普通の人が多く、食事を自らコントロール出来る人が多いです。食べることが好きだからと言って、食べ過ぎて健康を害したり肥満になる人は、管理栄養士には向いていません。
第二に人が好きな人。管理栄養士は食を通して、人のケアをするのが仕事です。病院であれば、病人に合った食事を提供し、アドバイスをします。学校であれば生徒の成長にあわせた献立を立案する必要があります。自分の仕事の先に人がいることを理解しながら、業務に携わる必要があります。
逆に管理栄養士に向いていない人は、コミュニケーションが苦手な人。管理栄養士は他人へのアドバイスをする機会もあります。また、チームで活動している場合、チーム内のコミュニケーションは欠かせません。人の口に入るものを扱う以上、事故は絶対にあってはならないからです。次に体力のない人も向いていないかもしれません。病院、学校などの配膳を担当することになった場合は、何百食分も一度に作らなければならないため、大きな鍋を扱う体力が必要になってきます。

■管理栄養士に求められていること
管理栄養士は人の健康状態や栄養状態に合った食事を作り、アドバイスをします。成人、病人、妊婦、子供に対し、それぞれに最適な食事を提供する必要があります。病院にはNST(Nutrition Support Team=栄養サポートチーム)というチームがあります。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師など様々な職種が集まり、患者の栄養管理を行います。NSTには管理栄養士が不可欠になります。

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