渉外の仕事内容と必要なスキルや要素

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■渉外とは?
商品やサービスを外部に紹介する場合、店舗で待っているだけではなかなかその良さなどが伝わらないこともありますし、顧客の中には店舗まで足を運べないという人も多数存在しています。そういった顧客に対して商品やサービスを売り込むのが営業という仕事となり、その営業と似たような仕事内容となるのが渉外と呼ばれる業務です。渉外は一般的な企業ではほとんど存在しない業務となっており、百貨店や銀行といった一部の業種に存在する仕事となります。基本的には銀行や百貨店の優良顧客を対象にして営業活動を行うのが渉外という仕事となりますので、不特定多数の顧客を相手にする一般の営業とは異なり、対象となる顧客が限定されているのが特徴となります。

■渉外の仕事内容
渉外で行う仕事の主な内容としては優良顧客の自宅や取引企業に出向き、相手の要望を聞いたうえでそれに見合う商品やサービスを紹介するのが業務となります。百貨店の渉外担当の場合、担当する顧客は富裕層がほとんどとなりますので、一般の営業とはその対象が大きく異なります。その為提案する商品なども高額なものが多くなるため渉外が売り上げに貢献する率というものが極めて高くなります。渉外の出来次第で百貨店の売上も大きく変動することになりますので、そういった意味では渉外が占める重要性はとても高い物となります。銀行の渉外担当の場合、顧客や法人に出向き、金融商品などを紹介、提案し契約を結ぶのが仕事となります。銀行の場合一般の顧客から富裕層まで幅広く対応することになりますので、百貨店の渉外とは多少客層の幅が異なることになります。よく街中で見かける銀行の外回りは渉外担当となりますので、そう考えると銀行の渉外に関しては一般企業の営業に限りなく近い存在であると言えるかもしれません。銀行の渉外担当の場合、年金などの資産運用などの提案も行う事になりますので、お金を有効に利用するための提案や、それに関する相談を受けることも仕事の一部となります。その為担当している顧客の老後の人生の道筋を立てると言ったことも仕事として行う場合もあります。基本的にはお金に関する商品を紹介することになりますので、そこには信頼が必ず必要となります。これは百貨店の渉外にも言えることで、高額な商品を紹介し契約を結ぶわけですから、渉外担当にはとても高い信頼性が求められることになります。

■渉外に必要なスキル
渉外に必要となるスキルや要素としては、個人宅や企業に出入りするわけですので、誠実な人柄と信頼してもらえる人間性が備わっていることが最低限の要素となります。これが備わっていない場合は渉外としての仕事がスムーズに行えませんので、いかに信頼を得られるかが重要になってきます。そのためには顧客との信頼関係を構築するための聞き上手というスキルは必須となります。相手の話を上手に聞くことが出来ない人は、相手の要望を正しく理解できないということになりますので、そこには信頼が生まれなくなってしまいます。信頼を得る為には相手の要望を正しく理解し、それに応じて商品やサービスを提案できる提案力が必要となりますので、聞き上手であり提案力があるということが渉外にとって最も重要なスキルとなります。もちろん見た目の印象も重要になりますので、身だしなみやマナー、言葉遣いの丁寧さやわかりやすく説明できる話術といったものも備わっている方が良いでしょう。それと相手の要望に対して素早く対応できる行動力や判断力も渉外の仕事には必要不可欠となります。顧客を待たせるという事や約束を守らないということは、渉外に必要な信頼を損なうことになりますので、その点も注意が必要となります。

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